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「あたりまえのアダムス」(ロバート・アップデグラフ)100年前から成功者に共通の概念

それはあたりまえ?

今回はマインドセットをテーマにお伝えします。
「あたりまえのアダムス」という本を紹介して、この中の一節から情報をお伝えします。
ロバート・アップデグラフという方が書いた本ですが、発売されたのは、なんと1916年。今から100年以上前に出版された本ですが、今も尚読み続けられている名著です。
この本、冒頭にこんなことが書かれています。主人公の名前がアダムスといいます。

「アダムスはあたりまえのことをしただけなのに、成功しました。何故あたりまえのことをしたら成功したのでしょう。「あたりまえのこと」とはなんでしょう。どうすればあたりまえのことができるのでしょう」

皆さんにとって「あたりまえのこと」って何でしょうか。例えば我々保険営業マンであれば、保険を販売するということは極々あたりまえで、生活の一部になっているわけです。他の業界の人、他の仕事をしている人から見たら、保険を売るということは到底あたりまえのこととは思えないわけです。
お客さんを開拓する、紹介を獲得する、アポイントをとる、ファクトファインディングをする、提案をする、クロージングをする。
いろんなステップがありますけれど、とてもとても特殊な能力で、誰もができる仕事ではないわけです。でも、私たちはあたりまえのようにそれをこなしていきます。

例えばこれを、あたりまえという言葉で片付けてしまうと、やっぱり相手に伝わらなかったりするわけです。何があたりまえで何があたりまえじゃないかということが書かれています。これを知ってもらうことで、皆さんの頭の中の整理ができるんじゃないかと思います。

あたりまえかどうか・・・5つのテスト

何故この著者がそういったことに気付いたか。こんな一節があります。

「『あたりまえのアダムス』を発表したとき、私はビジネスマンの皆さんにあたりまえのことをやってもらうのは、簡単なことだと思っていました。ただ、あたりまえの解決法や高度を示せばいいと考えたからです。しかしそれは大きな間違いでした。人々はあたりまえとはほど遠いことばかりしていることに私は気付きました」

じゃあ、「あたりまえ」って何なのかというところで、この本では「あたりまえかどうか」を識別する5つのテストがあります。

皆さんが例えばこれから新しい仕事にチャレンジする、新しい企画をする、新しいプロジェクトを立ち上げる、お客さんもマーケット開拓で新しいものにチャレンジするというようなテーマでもいいでしょう。それがあたりまえであるかどうかというのが、その新しいマーケット開拓が成功するかどうかの鍵になるわけですけれども、この5つのテストをベースに考えてもらいたいと思います。

テスト1.それは単純か。
テスト2.それは人間の本性に反していないか。
テスト3.短く完結に書くことができるか。
テスト4.人の気持ちを動かすか。
テスト5.機は熟しているか。

この5つのテストを、新しいマーケット開拓、プロジェクト、企画を行う際には、ぜひ行って欲しいと思います。

この5つを全てクリアしていなければ上手くいかないというわけではありません。どこが不合格になっているか、どこがネックになっているかというボトルネックを探すという意味でも非常に有効なテストになります。

ついついあたりまえのことのようなことになると、自分のアイディア、自分の考え方が正しいと思い込みになりがちなのが人間です。ちょっと客観的に、第三者の視点で見てもらうことが、このテストの意味合いということになります。

マインドセットからマーケティング、セールス、コミュニケーションという部分まで入り込んでお伝えしましたが、参考にしていただければと思います。

今野 洋

この記事を書いた人

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