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保険営業注目! M&Aがさかんになるのはどんな業界の会社?

保険営業マンにとって大切なお客様となるのが、中小企業の社長さん。そして「後継者不在」に悩む社長さんたちの課題解決手段となり得るのが、「M&A」という出口戦略ですね。

どのような業界・業種で、M&Aは盛んになってきているのか? その動向と実態とは? 今後さらにM&Aがさかんになるであろう業界とは? 売り手、あるいは買い手としてM&Aを検討したい経営者の方々のためにご紹介します。

M&Aがさかんな業種は何だ?

M&Aが積極的に行われている業種は、どのような業種だと思いますか?

ここで一例を挙げてみましょう。

  • 警備会社  
  • ビルメンテナンス、清掃業者
  • 建材資材卸業者
  • 人材派遣会社
  • 運送会社
  • 電気工事業者
  • IT・システム開発会社
  • 内装業者
  • 医療法人、クリニック

などが挙げられるでしょう。

これらの業種は、会社規模の大小にかかわらず積極的にM&Aが行われています。

保険営業マンであるあなたのお客様がこれらの業種の経営者であり、そして今、後継者に悩んでいるのであれば、売り手になることをアドバイスしても良いかもしれませんね(もちろん正確な知識に基づいて、ですよ)。

例えば、私の親戚は数年前に人材派遣会社を売却しています。

60歳の頃から後継者については考えていましたが、社内継承はうまくいかず、もともと子どもが継ぐという発想はなかったため、70歳を過ぎてからM&Aを決断しました。

会社への愛着から、なかなか売却額の面で妥協できなかったようですが、社員さんや自分たち家族の今後を考えて決断できたそうです。

どうですか? あなたが保険営業を通して見ているお客様の会社の事情は……。

さまざまな業種で経営者の高齢化が進んでいます。M&Aによって若い世代に経営をバトンタッチしていくことは価値のある英断だと思います。

保険営業マン注目! 最近M&A業界の動向が変わり始めた

M&Aは、かつては大手企業間だけの話でした。だれもが知っているような大企業やグローバル企業だけに関係するもの……それがM&Aだと長らく考えられてきたわけです。要は、中小企業の経営者にとっては、「うちには関係ないよ」というのがM&Aでした。

しかし、リーマンショック以降、その動向は変わり続けています。大型M&Aから中型M&A、小型M&Aへとすそ野が広がってきていて、中小企業間でもM&Aが行われるようになりました。その背景にあるのは、中小企業の後継者問題やマッチングサイトの充実などです。

社長が高齢になれば、働く社員の方たちも不安になります。後継者が明確な中小企業は3割ほどともいわれていますので、この問題は極めて深刻です。その社会問題を解決する手段として、M&Aが注目されているわけです。

M&Aを専業とする会社も増えており、業界全体が盛り上がってきているともいえるでしょう。M&A業界の各社がマッチングサイトをつくったことで、オンラインでも会社の売り情報をある程度得られるようになってきました。今後は、さまざまな業界の案件を扱うマッチングサイトだけでなく、特定の業界に特化した業界特化型M&Aマッチングサイトも増えてくると考えられます。

とはいえ、小さな会社の社長さんに寄り添い、一緒に会社の今後を考えるのは、何もM&Aの専門会社だけの特権ではありません。

そう、保険営業マンであるあなたにもできることでしょう。

M&Aがこれからさかんになりそうな業界ランキングベスト10

では、今後どのような業界でM&Aが盛んになっていくのでしょうか? ランキング形式で、注目のM&A業界をご紹介したいと思います(すでにM&Aが盛んになっている警備会社、人材派遣会社、医療法人などは除外)。

第10位 資産管理会社(部門)

第9位 広告代理店

第8位 広告制作会社(部門)

第7位 キャンプ場

第6位 教育(幼稚園、幼児教育教室、大学、語学学校など)

第5位 農業

第4位 寺院

第3位 酒蔵、醤油蔵、味噌蔵

第2位 会計事務所、士業事務所

第1位 小規模旅館 

さあ、あなたのお客様も入っているのではないでしょうか?

これらの業界は、いずれも人材不足に悩む業界。後継者だけでなく働き手も不足しています。そう、人材獲得の手段として、M&Aが注目されているともいえます。また、M&Aは会社のリノベーションやリニューアルともいえます。

新しい経営者やアイディアを入れることで、これまで活かせていなかった経営資源を活用できる可能性も秘めています。農業とITの融合、キャンプ場とアートの融合、寺院と観光業の融合など、事業を組み合わせることで生まれるシナジーもあるでしょう。

M&Aによって、会社の可能性は広がっていく……保険営業マンはこのことを念頭に、お客様との会話を弾ませていくのもいいかもしれませんね。 

 

【編集部】

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