「保険営業に転職」という選択肢
「もう、これまでのようにはいかない」
それがいわゆる〝アフター・コロナ〟の世の中。
もしかしたら、これまでやってきた仕事を辞めざるを得ない人も出てくるでしょう。
そして考えなければならないのは、転職……。
転職先の選択肢に「保険営業」がある人もいるかもしれません。
保険営業の仕事は、いつでも人を募っています。実力次第では大きく稼げる、というのも魅力ですよね。
でも、やはり職業には「向き・不向き」というものがあります。もちろんそれは保険営業という仕事にも……。
今回は「保険営業に絶対に転職してこないほうがいい人」のタイプを、私の経験から紹介してみたいと思います。
タイプ① リスクを必要以上に怖がる人
保険営業という仕事の特徴のひとつに「フルコミッション」だということがあります。どんなに毎日頑張っても、それで成果が挙げられなければ、給料はゼロ! 私自身も『手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす 月収1万倍仕事術』(ダイヤモンド社)という本で明かしたように、手取りが1655円というどん底を経験しています。
でも、実はそんなことはこの世界では日常茶飯事。ある月はウハウハ、ある月はスッカラカンなんていうことは、当たり前のようにあるわけです。
この事実を〝リスク〟と思うか? それとも〝メリット〟を思うか……そこで保険営業という仕事への「向き・不向き」が分かれるわけです。
「これはあまりにもリスキーな仕事だな」……マイナス面に目を向けがちな人は、当然そう思うでしょう。でもそれは決して間違いではありません。どう思うかはその人の性分。
ただ、私の場合は、この事実に対して「まあ、それはそうでしょう」「リスクって何?」という感じだったのです。
「保険営業でなかなか成果が出ない」とはいっても、それで飢え死にすることはない。今現在も会社経営をやっていて、毎月の売上のアップダウンにハラハラしたりはしていますが、だからといって死ぬわけじゃない……。まあ、こんなことをいうとただの「脳天気」と思われるかもしれませんが(笑)
でも、逆にいえば、フルコミッションということは、「今月はダメダメだったけど、来月は1億円売り上げる!」ということだって、理論上はアリなわけです。
そこに醍醐味を感じられない、リスクばかりに目がいってしまう人は……うーん、保険営業はやめておいたほうがいいでしょうね。
タイプ② 協調性があり過ぎる人
「社会人たるもの、協調性が大事」なんてこともよくいわれますよね。
協調性があることは良いこと。長所である。
これもまた事実でしょうが、こと保険営業という仕事に関しては、協調性はあり過ぎるとマイナス。いや、むしろないほうがいいでしょう。
なぜって? それは保険営業という仕事が「1人で完結する仕事」だからです。
1人で顧客を開拓して、1人でプレゼンし、1人でクロージングする……そんな一貫性のある仕事です。
ここで協調性があり過ぎると、どうなるか? 人(お客様)の顔色ばかりが気になって、いってみれば仕事がしづらいんです。
「住宅に次いで高額な商品」といわれているのが、保険商品。協調性があり過ぎる人は、このことが非常にストレスになってしまうのです。要は「相手の気持ちを考え過ぎちゃう」んですね。
そこを乗り越えて、自信を持って自分の主張を通す……それができない人は……保険を売る仕事はやりづらいでしょう。やめておいたほうがいいです。
タイプ③ 成長することに関心が薄い
保険営業という仕事には、「(保険営業パーソンが)すごく早く成長する」という特徴もあります。
さまざまな人と会い、商談し、トライアンドエラーを繰り返す。もう毎日毎日が真剣勝負の連続ですから、そりゃあ力もどんどんついてきます。
でも、最初から完成された人間はいません。保険営業パーソンの誰もが何らかの弱点を持っていて、それを毎日の勝負を繰り返すことによって克服、改善していくわけです。
この改善のプロセス、弱点を克服していく自分を楽しめない人もいます。「勉強するのは面倒くさい」「できれば今のままでやっていきたい」「別に成長したいわけじゃない」……あるいは成長するために必要なセルフマネジメントができない人。
要するに「今のままじゃいやだから、もっと成長したい」と考え、そのために行動しないという人は……保険営業には向いていない、というか、うまくいかないでしょう。
「リスクが高い」
「1人で完結」
「成長のための行動が必要」
こうしてみると、「保険営業って厳しい!」と思われるかもしれませんね。
たしかに保険営業の仕事は厳しいです! でもそれがすべて保険営業の魅力の部分でもるわけです。
「大きく稼ぐことができる」
「何事も1人でやれる」
「成長のチャンスにあふれている」
これらに魅力を感じないのであれば……うん、やはり保険営業の仕事は、やめておいたほうがいいでしょう。