優秀な保険営業の収入は、いわゆる一般的なサラリーマンと比べてはるかに高いです。
例えばMDRTに加入している場合、具体的な年収で言うとだいたい2~3000万円。
COTなら5000万円、TOTなら1億円にも上ります。
年収1億円といえばプロ野球選手や上場企業の役員の年収と同等の金額。
そのような大金を稼いでいる“高給取り”の保険営業も少なくないのです。
にもかかわらず、そんな人々のライフスタイルはといえば……
「稼いだお金でビルを購入し、その不動産収入でもって左団扇で暮らしている先輩」
……といった類の話をほとんど聞いた覚えがないのです。
一体なぜなのでしょうか?
「なぜ『高給取りの保険営業』に資産家が少ないのか?」
今回、私、大坪勇二はこのテーマについて3つの仮説を立て考察してみました。
ぜひ最後までご覧ください。
仮説1.フロー収入だから
1つ目の仮説は「保険営業の仕事はフロー収入だから」です。
フロー収入とは『自分の労働時間を対価に収入を得る』こと。
それに対し、『対価(=労働時間)を支払わずに収入を得る』ストック収入があります。
保険営業の仕事は「何らかの働きをし契約を獲得。その対価として収入を得る」、つまりフロー収入に該当します。
そして、保険営業の仕事には必ず『ピーク』が存在します。それは全盛期と比較した際の体力・知力のピークです。
前述の通り、保険営業の仕事はフロー収入に該当するため、働く本人のピークが過ぎればそれに比例して収入も下がります。ですが一度定着した生活レベルはなかなか落とせるものではありません。
その結果、年を重ねれば重ねるほど先細りしていく、という構造ができるのではないかということは容易に想像がつきます。
仮説2.大部分が個人事業だから
2つ目の仮説は「大部分が個人事業だから」です。
これは税制に関わる内容ですね。
個人事業と法人事業の両方を経験した私の実体験なのですが、個人事業と法人事業を比較した際、「節税のしやすさ」において法人事業の方が明らかに有利なのです。
というのも法人事業は、法人のオーナーと所得を分散させることができます。
例えば1000万円の所得があったとすると、個人事業の場合、その1000万円という所得の分だけ税金が発生しますよね。
ですが法人事業の場合、例えば「1000万円の内、500万円は個人の給与分」というように所得を法人と個人に分散させることができるため、結果的に税率を下げることができるのです。
平たく言えば「お金が貯まりにくい税制上の仕組み」が原因なのではないかという仮説です。
仮説3.案外、資産運用に疎いから
3つ目の仮説は「案外、資産運用に疎いから」です。
保険営業の中にはFPの資格を持つ方がかなり多くいらっしゃいますよね。
FPの資格には資産運用に関する内容があり、時にはお客様にそれらの知識を駆使してアドバイスを行う場面もあるかと思います。
しかしながら、「資産運用の知識を保険営業自らが活かしているか?」と言われたらそれはまた別の話になるのではないかと私は考えます。
ひょっとすると皆さまの中にも「FPの資格を持ち、その知識でもってお客様に適切な資産運用のアドバイスをしている半面、自分自身は定期預金くらいしか実行できていない」という現状に心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
おわりに
「なぜ『高給取りの保険営業』に資産家が少ないのか?」
3つの仮説から考察してみました。
この記事を読んで「ゆくゆくは資産家になりたい!」と思った保険営業の方は、この仮説と逆の行動を起こしてみることをおすすめします。
1.フロー収入からストック収入への移行を考える
2.個人事業を脱し、法人事業のオーナーを目指す
3.資産運用をきちんと学び実行する
私、大坪勇二はこれら3つ全てを実行し現在に至ります!
今から具体的な将来への道筋を意識し行動を起こすことで資産家への道が拓けるかもしれませんよ。