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圧倒的に変わる!! 自分をコーチングする技術【入門編】2「ゴールの重要性」

最新の心理学、認知科学をベースとしたコーチング理論を使って自分自身のパフォーマンスを最大化するセルフコーチングを実践し、個人はもちろん、スポーツチームや会社組織まで幅広い人々のパフォーマンスを高める専門家であるプロコーチによるセルフコーチング講座第2回。(第1回はこちらから

今回はコーチングにおいて最も重要な概念である「ゴール」とその重要性についてお話します。ゴールが正しく設定されると、人は驚くほどのパフォーマンスを発揮します。しかし、逆にゴールを失うと死んでしまうこともあります。私たちの人生を左右するゴールという概念について知ることは、あなたが自分自身のパフォーマンスを大きく飛躍させるためのカギとなるでしょう。

ゴールがエネルギーと創造性を生み出す

ゴールとは目標や夢、自分が手に入れたいもの、
心から望む状態のことです。
私たちの脳は
ゴールを設定することによって
それを達成するために必要な
パフォーマンスを発揮するようにできています。

例えば、
高校生の男の子が

好きな女の子ができると、

”その娘とつきあいたい”

というゴールに向かって突っ走ります。

それまで洋服のチョイスを母親に任せていたのに、
突如ファッション誌を読みだして、
ブランドものを買いそろえたり、

急に楽器を始めてみたり、

果ては、
彼女と同じ大学に進学するため、
猛勉強をはじめたり、

びっくりするような創造性と行動力を発揮するんです。

人はゴールが設定されると
そこに向かってパフォーマンスを発揮する。

これが誰しもに備わっているマインドの仕組みです。

ゴールがないと人は生きていけない

あるアメリカの研究によれば、

「会社をリタイアしてしまった人はその後に新しいゴールを見つけないと、平均1年半ほどで死んでしまう

といいます。

つまりゴールがなくなってしまった人は平均1年半しか生きられないのです。

実は私の祖父も、定年退職後、これからようやくのんびりと過ごせるという矢先に、
病に倒れ、この世を去りました。

私自身も大きなプロジェクトを進めている間、周りの人が驚くほどのペースで仕事に打ち込み、その時は体力も充実し、大きな成果をあげることができたのですが、プロジェクトが終わった直後にどっと疲れが出て倒れてしまったことがあります。

よく燃え尽き症候群などと言われますが、
目標を達成したり、達成できないことが確定してしまうと、
脳は急速にエネルギーを失ってしまうのです。

本当に死んでしまうかはともかく、
ゴールを失ってしまうことは、
自分自身のパフォーマンスを低下させる大きな要因であることは間違いありません。

「でも、私には特にゴールがないけど死んでいないよ」

というあなたには実はゴールが設定されています。

それは生物としての本能的なゴール

「生きる」というゴールです。

しかし、
このゴールによって
あなたの脳が生み出しているエネルギーや創造性は
今のあなたの現状そのもの。

だから、
もしあなたが
「今より良い成果を生み出したい。成長したい」
と望むならそのゴール設定では不十分です。

あなたがあなたらしく、
心から望む人生を生きるためのゴールが必要です。

正しいゴールが設定されると脳が本気を出す!

人間の脳は驚くべき潜在能力を持っています。
無から有を創り出し、イノベーションによって技術を飛躍的に進化させるとともに、
芸術のようなまったく別の価値観をも創り出すことができます。

しかし、その本来のパフォーマンスを脳が発揮することは滅多にありません。

頭を使うとお腹がすきますよね。

脳が稼働するためには大きなエネルギーが必要です。

もし脳が常に全力で稼働しようとしたら原発3基分ほどのエネルギーが必要ともいわれています。

それだけのカロリーを実際には接種できないので、
私たちの脳は普段は生命の生存を維持するために必要最低限の機能で省エネ運転をしているのです。

逆に言えば、
脳のセーブモードを解除して、眠っている潜在能力を発揮する状態にすることができれば、自分自身のパフォーマンスを驚くほど高めることができます。

そのために必要なことが「ゴール設定」です。

先ほどの男子高校生の例のように

私たちの脳はゴールに向かって、

強烈にエネルギーと創造性を生み出すことができます。

この性質を利用するのです。

「正しいゴールを設定すること」

これによってはじめて、あなたの脳は”本気モード”で動き出し、

あなた自身の本当のパフォーマンスを発揮して、
周りの人が驚くような成果を生み出していきます。

では、正しいゴール設定とはどういったものでしょうか?

そこには3つのルールがあります。これを間違うと逆効果になってしまうかもしれないので、しっかり押さえておく必要があります。

それについてはまた次回お話ししましょう。

 

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奈良有樹

この記事を書いた人

パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング認定コーチ 2happiness代表 町田コーチングスクール主宰 プロコーチチーム「レ・アーリ」代表 コーポレートコーチングチーム「FUTICE COACHING」 代表 社会福祉法人の経理、経営管理として部門別採算制度の導入を主導し、数値の見える化、部門ごとの目標設定サポートなどを通して、1年で赤字2,000万円の事業所を6,000万円の黒字に変える。また、社会福祉法人における会計士監査制度導入への対応など、財務、経営管理の分野で豊富な実務経験を持つ。 他方、コーチとしても就労困難な方の一般就労や社会不安障害の方の社会復帰を実現するなど、過去ではなく未来にフォーカスするコーチングで多くの方の夢の実現をサポートしている。コーポレートコーチングの社内での実践経験も豊富で企業研修や、コーチングセミナー、コーチ向けの勉強会など様々な場所で講師としても活躍している。