今回のテーマは「プレゼンテーション」です。
「プレゼンは『目線』で決まる」という本から、1節を取り上げて説明します。
著者の西脇資哲(もとあき)氏は日本マイクロソフトの業務執行役員で、エバンジェリストという肩書きで仕事をしている方です。
エバンジェリストとは、元はキリスト教の「伝道師」という意味ですが、
ビジネスの世界に当てはめて言う場合、「製品・サービスは企業そのものの魅力を伝えるプロフェッショナル」という意味です。
つまり、ビジネス界のエバンジェリストとはプレゼンテーションが最も得意であるビジネスパーソンのことを示します。
プレゼンテーションのプロであるエバンジェリストのノウハウをどのように保険販売に繋げていくか紹介したいと思います。
著者の西脇資(もと)哲(あき)氏は三井住友海上で講演の実績もあり、「1対1の営業、交渉にまで役に立つ」と本の帯に書かれているので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
伝えるのが上手い人に共通するたった1つのこと
皆さんが小学校のときに、先生が生徒に向かって「授業中によそ見をするな」と注意するということがあったと思います。注意力が散漫な子供は授業にずっと集中していることができないので先生から怒られてしまうのです。
当然、授業に集中していない子どもは先生が言ったことをしっかり覚えていません。
これをビジネスに当てはめてみれば、こちらに注目してない人に対して何を言っても、伝わらないということです。
著書では「相手の目が見ていないものについて伝えても、99.9%理解されない」と書かれています。これは「何かを伝えたければ、まずそれを見てもらうということが大前提」ということです。
プレゼンテーションで重要なのは、相手の目線をこちらにまず向けるということです。
そのためにはスキルも必要ですが、それ以上に相手の目線をどのように支配するかということがポイントになるのです。
目線で決める
著書の最後の方に、「無意識、意識的は別として、自分が伝えたいことと、相手が見ていることを一致させる。視線誘導ができている」とあります。話の上手い下手によるのではなく、相手の気持ちを捉えた上でこちらが伝えたいことを伝えれば、そのメッセージは相手にしっかりと伝わるということです。
書籍のタイトルにも使われている「目線で決まる」とは、プレゼンテーションの要です。まずは、「相手の意識をこちらに向ける」ことが最も重要だということです。
では、どのように相手の意識をこちらに向けるのかということについては、また次回以降お伝えをしていこうと思っています。
次回の面談の参考にしていただければ幸いです。