~人はやらない、できない、その理由を見つける天才~
今回は、神田昌典氏の「不変のマーケティング」という本を取り上げて、業界でトップ1%に入る方法について考えてみたいと思います。
1.トップ1%の成功者は行動に移している
年収3千万以上稼いでバリバリ仕事をしている人は何が違うのでしょうか。それは通常、大抵の人はやらない、できない、その理由を見つける天才であるということになるのではないでしょうか。
この本の一節に「この本に書かれていることだって、100年も前から一部の人に引き継がれてきた、ダイレクトマーケティングの知識をベースにしているもの、つまり、白紙の状態から急に開発した知識ではない。成功してきた人にとっては、当たり前の知識だったわけです。」とあります。つまり成功の秘訣は何か新しいことを突然に閃いて始めだすという訳ではなく、先人の知識に学ぶということは非常に重要で、成功者と言われる人ほどその教えをさらに行動に移しているのです。つまり「ああ、よく分かった、ありがとう」だけじゃなくて、実際に行動に移し実践することによってトップ1%になったのです。
2.なぜ、行動できないのか
アラビアのことわざに次のようなものがあります。
「何かをしたい者は手段をみつけ、何もしたくない者は言い訳を見つける」
手段を考え、実行しようとすれば、きっと上手くいくはずです。逆に、出来ない理由を探しているのであれば、望み薄です。なぜなら、「やりたくない」からできない理由を探しているからなのです。そして「やりたくない」の基本的にそこにあるものは、恐れだったりするのではないでしょうか。自分にはできない、失敗したらどうしようとか大抵の人は悩み恐れを抱きます。新しい仕事や、新たなお客様を獲得するあるいは新しいマーケットにチャレンジすることはやはり勇気が必要なものです。
3.一歩踏み出すための7つのステップ
では、恐れを解消し、一歩踏み出すためには何が必要なのでしょうか。それにはお客様の頭の中を考えるというワークが必要なのです。この本の中では「なぜ、嫌い、悩み、恐れ等が重要になると言えば、人の痛みを理解することで、お客に共感してあげられるから。つまり、お客様の頭の中を考えることは極めて重要」とあります。お客様の頭の中を理解することが出来れば、これからあなたがやろうとしている行動や踏み出そうとしているその第一歩が正しいかどうか、そしてそれがお客様のためになるかどうかというのが、判断できるということになるのです。
そしてそのためには7つのステップがあるのです。
【一歩踏み出すための7つのステップ】
①お客様はどうして集まっているのか、何を探しているのか
②お客様が嫌がっていることは何か
③どうして嫌がっているのか
④お客様は何を悩んでいるのか
⑤どうして悩んでいるのか
⑥お客様が恐れていることは何か
⑦どうして恐れているのか
嫌がっていること、嫌い、悩み、恐れ。これらがなぜお客様の頭の中にあるのか、どうしてあるのか、これらに共感してあげるということが、非常に重要だということがこの本の中で書かれています。そしてそれらの解決のためにあなたが、お客様の頭の中をこう考えましたと表現することによって、あなたがお客様から共感いただくように表現することも重要なのです。
トップ1%に入るためのこの7つのステップを参考に、是非一歩踏み出してみてください。
最後に次の言葉をご紹介します、こちらもご参考ください。
夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なきものに成功なし。故に、夢なき者に成功なし。(吉田松陰)