出社鬱を防げ!ステイホーム“習慣”から抜け出すためにまずやるべき1つのこと

緊急事態宣言以降、活動自粛やテレワークなどによって家にいることが常態化している人にとって、宣言解除後に社会活動が再開しても、すぐに切り替えられない。そんなふうに感じている人も多いのではないでしょうか?ステイホームの間につくられた“習慣”から抜け出し、前向きに進むために必要なものをマインドの視点からお伝えします。

 

一度ついた“習慣”から抜け出すのは難しい

 

先日、全国的に緊急事態宣言の解除が決定しました。

新型コロナ感染症の拡大防止のため、ステイホームが叫ばれてはや数か月。

 

最初のうちは急激な変化に違和感を感じていたのに、毎日の生活の中で、徐々にそれに慣れてゆきました。

規則正しく健康的な毎日を送っている人もいれば、どうしても生活リズムが不規則になり、昼夜逆転してしまっている人もいる。

それぞれにステイホーム“習慣”ともいうべき生活リズムが出来上がっています。

 

緊急事態宣言が解除されたからといって、そこからすぐに以前のような生活に戻れるかというと中々難しいと感じるかたも多いのではなないでしょうか。

私たちのマインドは自分が慣れ親しんだ状態を維持しようとします。

いきつけのカフェに入った時、注文するものはいつもメニューを頼むと、私たちのマインドは安定します。

逆にそのメニューがたまたま品切れだったら、落ち着かない気分になるのです。

 

セミナーや講演会に参加する際、いつも後ろの方に座るという人もいるでしょう。

そんな人がもし、一番前の席しか空いてなかったら、

「いやだなぁ」

と思います。

 

本当は講師の話を一番よく聞ける席のはずなのに、いつもの自分が座る場所と違うことに、居心地の悪さを感じるのです。

 

このように、自分にとって、それが本質的に良い悪いとは関係なく、慣れ親しんだもの、

習慣化したものを維持しようとするのです。

 

 

コンフォートゾーンがあなたの成果を決める

 

私たちは自分にとって慣れ親しんだ状態に安心を感じ、無意識にそれを維持しようと行動しています。

この慣れ親しんだ状態のことを“コンフォートゾーン”と呼びます。

 

例えばあなたが自宅のリビングにいる時と、苦手な上司の自宅に招かれてそこのリビングにいる時、どちらが落ち着くでしょうか。

 

コンフォートゾーンはこのような実際の場所だけでなく、情報的な物にも存在します。

 

例えば、テストでいつも学年のトップ10に入る成績を出している子が、テストに失敗して100位以下になったとしたら、強烈に「ヤバイ」と感じるはずです。

 

「こんなはずない」

 

次のテストは失敗を取り返すため、猛烈にがんばろうとします。

ところが、いつも100位前後の子が100位以下になっても、それほど大きなショックは感じません。

 

「まあ、こんなもんか」

 

と考えていつも通り過ごして、いつも通りの成績に落ち着くのです。

私たちのパフォーマンスは自分自身のコンフォートゾーンで決まってしまうのです。

 

ステイホーム“習慣”脱出のカギはゴール設定

あなたが長い自粛生活の中でつくりあげてきた現状のコンフォートゾーンから抜け出すためにはあなたを現状に縛り付ける力を超える強いエネルギーが必要になります。

それを生み出すカギは「ゴール設定」にあります。

※ゴール設定についてはこちらの記事もご覧ください

“圧倒的に変わる!! 自分をコーチングする技術【入門編】2「ゴールの重要性」”

https://shigopro-labo.com/business/selfcoaching2/

あなたが心から望むこと、わくわくする未来をゴールに設定することができれば、それがあなたの「新しいコンフォートゾーン」となります。

すると、今度はそれを維持しようとマインドの力が働くようになるのです。

結果、目の前の現状に違和感を覚えるようになります。

テストでいつもトップ10の子が、失敗したときに感じた、

 

「こんなはずじゃない」

 

という強烈なエネルギーと同じものがあなたのマインドに生まれ、あなたを前に進ませます。

そうなればあなたの心と身体は意思の力とか努力、根性。そんな言葉を忘れるほど自然な流れで、理想的な未来に向かっていようになるのです。

 

これから世界は大きな変化の時代です。

 

あなた自身もこれまでの過去に捉われず、新しい自分自身の理想の未来イメージをつくりましょう。

そうすれば出社鬱など全く無縁な、エネルギッシュで刺激的な毎日を送ることができます。

それが実現できた時、あなたの目の前の世界はこれまでとはまったく違う別世界へと変わります。

奈良有樹

この記事を書いた人

パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング認定コーチ 2happiness代表 町田コーチングスクール主宰 プロコーチチーム「レ・アーリ」代表 コーポレートコーチングチーム「FUTICE COACHING」 代表 社会福祉法人の経理、経営管理として部門別採算制度の導入を主導し、数値の見える化、部門ごとの目標設定サポートなどを通して、1年で赤字2,000万円の事業所を6,000万円の黒字に変える。また、社会福祉法人における会計士監査制度導入への対応など、財務、経営管理の分野で豊富な実務経験を持つ。 他方、コーチとしても就労困難な方の一般就労や社会不安障害の方の社会復帰を実現するなど、過去ではなく未来にフォーカスするコーチングで多くの方の夢の実現をサポートしている。コーポレートコーチングの社内での実践経験も豊富で企業研修や、コーチングセミナー、コーチ向けの勉強会など様々な場所で講師としても活躍している。