保険営業で何千万円も稼ぐ人と稼げない人の違いとは?
フルコミッションの保険営業マンの世界は完全成果給。
だから3,000万円以上の年収を稼いでいる保険営業マンってどこの会社にもゴロゴロいます。
それが保険営業の世界で生きてきた私の追求してきた永遠のテーマです。
苦しかった新人時代、そんな人たちが本当に羨ましかった。
ガチ羨ましかった。
トップセールスたちは、何か「裏技」とか「必殺技」とか「魔法のトーク」とか、とにかく私たち凡人セールスマンの知らない何か秘密を持っているに違いないと固く信じていました。
だってそうでないと、こんなに差がつく説明がつかないから。
そう思って実行してみたことがあります。
はい、今日はそんなお話です。
億を稼ぐ保険営業マンの「秘密」に迫った!
大きな保険会社のありがたいところは社内研修がしっかりしていて、学ぶ機会が多いことです。
特に、実際に成果を挙げている社内のトップセールスと直接接する機会を作ってくれるのは大変ありがたかった。
これは私が入社して一年くらい経った頃の話です。
当時の私の成績は、支社のランキングの下の方を行ったり来たり。
いずれ給料が激減するのが目に見えており、それに怯えていました。(実際そうなりました笑)
なんとかこの不安から抜け出したい!という思いで必死でした。
そんなとき、折良く大きな社内研修会がありました。
メイン講師は前年度の全社チャンピオン。すなわち、当時4,000名いた営業職員の全国ナンバー1です。
年収は推定3億円(!)。
もう社内では神のような存在です。
「やった!ラッキー!」
こんなとんでもない数字をあげるチャンピオンの「裏技」を暴き出してやる!と研修会に張り切って参加しました。
講演会の後に立食の懇親会があります。
うまくいけばそこでチャンピオンと直接話すチャンスがあるかもしれない。
そしてそれは訪れました。
メインゲストの横の席というのは、意外にみんな遠慮して空いていたりします。
そこで図々しさを発揮してチャンピオンの横の席を確保したのでした。
これくらい頑張ればもっと保険が売れるのではないか、と思うくらいの最大限の愛想の良さを発揮しながら、まずは世間話。
当時、そのチャンピオンの得意技は超巨大な全員養老保険プランでした。
この情報を探るのが今回の最大テーマです。
・・・さて、頃合いはよし。
直撃インタビューに移ります。
「ぶっちゃけ、チャンピオンってクロージングのキメ台詞ってあるんですか?」
「あるよ」
「(!)ど、どんなのですか?」
「『社長、3年経ったら○○%が戻ってきますよ』だよ」
「え?またまたー。そんなカンタンなトークなわけないじゃないですか!もう少し何かあるでしょ」
「いや、ないよ。『社長、3年経ったら○○%が戻ってきますよ』だよ。これを連発するんだよ」
「本当ですか!?」
「本当だよ」
と、こんな調子で、聞けども聞けども「裏技」的な情報が出てこないのです。
「隠しているのかな?」 とも思いましたが、そんな感じでもないんですよね。
釈然としないまま研修会場を私は後にしました。
そして20年以上の時が経ちました。
私は保険業界の多くのトップセールスマンにインタビューを繰り返してきました。
そして「裏ワザ」はいまだに発見できていません。
保険営業マンにとっての希望!?
ここまで発見できないとすると、「裏技」は、ないと断じざるを得ません。
私の考察としてはこうです。
何千万円も稼ぐトップセールスは、あなたや私の知らない「裏技」「必殺技」「魔法のトーク」を知っているから稼いでいるわけではない、ということ。
ていうか、そういうものは「ない」。
これって、凡人である大部分の保険営業マンにとって朗報ですよね。
だって、そんなものはなくても成功できる、すなわち、誰でも稼げる可能性がある、ということですから。
では、何がトップセールスマンとそのほかの凡庸なセールスマンを分けるのか、私なりに仮説はありますが、それはまた別の記事で。