「もう3月…転職先がまだ決まってない」「履歴書を書いているけど、志望動機ってなにを書けば…」という読者の方もいらっしゃるかもしれません。転職を検討中、または転職活動中の方のために、今回は保険営業に転職するための志望動機についてご紹介します。
転職のときに一番悩むのが志望動機?
履歴書を書いているとき、一番悩み、ペン(あるいは手)が止まるのが志望動機かもしれません。
「お金がほしいからです」
「今は安月給なので、収入アップしたいからです」
「職場の人間関係が最悪で…」
とは、なかなか書けないですよね。
ましてや、面接でそんなド正直なことを言ったら、即不採用になってしまいそうです。
志望動機には、
- その企業になにを貢献できるか
- 仕事を通じての社会への貢献
- 自分がやりがいや充実感を得られるポイント
- なぜその企業でないといけないのか
などが含まれると良いとされています。
私は過去に500名以上の採用面接をしてきましたが、確かにこれらの質問をします。
「なにが得意、あるいは好きで、うちの会社に役立てられますか? 」
「うちの仕事って、社会にどんな影響をもたらすと思いますか? 」
「どんな瞬間が楽しいですか? 」
「なぜわざわざうちみたいな会社を選んだんです?(素朴な疑問) 」
という感じです。
どこかで聞いたことのあるような、模範解答みたいな答えをする人は、なるべく採用しないようにしていました。そういう人は、予期せぬ事態に柔軟な対応ができない人が多い印象だからです。必ずしもそうではないのですが、多い傾向はあると思います。
こんな志望動機だと、どんな保険会社も採用したくない?
例えば、こんな志望動機の人をあなたは採用したいと思うでしょうか?
「私は、これまでリース会社で営業をしていました。先輩社員から引き継いだ法人向けルート営業だったので、ルーチンな仕事よりも、新規顧客を相手にする仕事がしたいと思うようになりました。
保険営業であれば、『自分のお客様』という意識が強まり、より良い営業ができるんじゃないかと思い、御社を志望いたしました。
法人営業の経験がありますので、個人営業も問題なくこなせると思います」
指摘ポイントはいくつかありますが、まず「その企業になにを貢献できるか」が含まれていません。転職の理由も、「ルート営業に飽きたので転職したい」という印象を持ちますね。
「より良い営業」というのも独りよがりですし、個人営業に対してどこか上から目線です。
それに「なぜその企業でないといけないのか」が含まれていないので、「保険会社ならどこでも良いんじゃないか? 」と思ってしまいます。
どこか自分本位な人という印象が強く、自分のことしか考えていなさそうです。
保険営業はお客様に長く寄り添う仕事ですから、薄っぺらい人はお断りですよね。
私が面接官だったら、5分で採用面接を終わらせてしまいます。
「社員にしたい」と思われる志望動機とは
では、どんな志望動機だったら面接官に「社員にしたい」「部下にしたい」「採用したい」と思ってもらえるでしょうか?
「私の父は、一時期病気で仕事ができないことがありました。私はまだ中学生だったのですが、後から母に保険のおかげで生活できていたことを教えてもらいました。
保険商品の提供を通じて、かつての私たち家族と同じように、一人でも多くの人の安心な生活のサポートをしたいと考えています。
数多くある保険会社の中でも、御社は他社にない○○などの保険サービスを生み出しています。特に生命保険に強みがあり、もしものときに総合的なサポートができる保険商品も多いです。
御社の保険サービスを広めることで、安心して生活できる人が一人でも増え、地域社会ややがては日本社会が元気になるように社会貢献したいと思っております。
学生時代からアルバイトですが営業の経験があり、営業は自分の天職だと感じています。数字を意識して日々行動する習慣がありますので、御社にも貢献できるはずです。
お客様から『君に会えてよかった』と言っていただけるように、お客様に貢献したいと思っています」
なんだか良さそうですね。
会社のことや競合他社のことも調べた上で面接に臨んでくれていそうですし、保険に関する自分のエピソードも語られており、イメージしやすいです。
あなたも、「こんな志望動機だったら採用したい」と自分が思えるような志望動機を、転職前に考えてみてください。