〜19億円を集めた詐欺事件犯人女性の意外な素顔とは〜
2020年10月に発覚した山口県周南市を舞台にした詐欺事件。その被害額の大きさから大々的に報道されました。被害額はなんと19億円。
しかも主犯のセールスレディMはなんと御歳89歳!?
なぜこのセールスレディは19億円ものお金を顧客から騙し取ることができたのか。
実は、彼女は地元では知らない者がいないほどの有名人で、しかも市長でさえも一目置くほどの地元に影響力を持つ有力者だった犯人M。
今回は、19億円を集めた詐欺事件犯人の女性の意外な素顔に迫ります。
WEBサイト「現代ビジネス」より抜粋します。
19億円詐欺事件の犯人、その意外な素顔とは
一方で、生活ぶりは、驚くほど質素でした。
自宅は第一生命のオフィスからほど近い築40年ほどの賃貸マンション。
オートロックもなく、家賃は7万円。
それとは別に、物置小屋として5万円の部屋を借りていました。洋服は市内の老舗の洋品店で購入した派手な色合いのものを着用していた。しかし、貴金属は身に着けていなかった。
お抱えだったタクシーの運転手がこう語っています。
「高級なステーキハウスや割烹によく行っていましたが、単に接待で行き慣れているから、というだけでこだわりはなかった。時間がないときは、タクシーのなかでコンビニのおにぎりをパクついていたこともあります。」
「買い物の荷物を運ぶのでご自宅の部屋にお邪魔したこともありますが、ごく普通のお年寄りの部屋といった感じで、高級そうな雰囲気のものは全然なかった」
(WEBサイト「現代ビジネス」より抜粋)
これらの証言から浮かび上がるのは、実直で仕事熱心なビジネスウーマンの、質素な生活です。
とても顧客から19億円もの額をダマし取るほどの、カネへの執着は感じられません。
Mが顧客から集めたカネは、いったいどこに消えたのでしょうか?
19億円もの大金の行方は?
19億円はいったいどこに行ったのか?
ここから先は私の想像ですが、彼女の詐欺は「ポンジスキーム」と呼ばれるものだったのではないでしょうか。
「ポンジ・スキーム(英: Ponzi scheme)とは、詐欺の一種。「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。投資詐欺の一種に分類され、日本語で「自転車操業」と呼ぶような状態に陥り、最終的には破綻する。」(wikipediaより)
つまり、新たに集めた被害者のお金は、10年間の間に、先に集めた被害者の配当に全て消えたのではないか、これが私の説です。
ポンジ・スキームは永遠にお金を集め続けないと破綻します。
そんなことは不可能なので必ずいつかは破綻する、それがポンジ・スキームです。
そしてついに、その時がきました。
それが冒頭に紹介したAさんに約束した500万円の配当金を支払えなかったのがそれでした。
結果として今回の露見・逮捕につながった。
これが私の仮説です。
お金を扱う仕事の責任
さて、あなたはこの事件を通して何を感じたでしょうか。
私たちはお金を扱う仕事です。
言うまでもありませんが、だからこそきちんと身を処しなければいけない。
優秀な営業パーソンほど顧客へのグリップが強い。
相手を心理操作しようと思えば簡単にできてしまうでしょう。
でも、絶対にその一線は超えてはいけない。
決してダークサイドに落ち込んではいけないのです。
それでは!