採用面接って、何度経験しても緊張しますよね。転職が成功するのか失敗するのか。自分の将来を左右するのですから、緊張するのも当然です。少しでも緊張を軽減できるように、面接前に面接のシミュレーションをしておきましょう。練習しておけば、保険営業への転職成功もグッと近づくはずです。
面接前に準備したい「経験の棚卸」
面接前に準備したいのは、まずは経験の棚卸です。以下のような経験がある人は、面接でアピールすると良いでしょう。
- 何らかの営業経験(個人営業/法人営業)
- 接客などの経験
- マネジメント経験
- サークルなどのリーダー経験
営業経験がある人であれば、個人営業・法人営業を問わず経験を活かすことができます。保険営業の仕事では、「個人マーケット」「法人マーケット」などと呼ばれるように、個人・法人にそれぞれ特化して新規開拓を行うことがあります。まずは個人マーケットから営業する人が多いのですが、法人営業で経験の長い業界・業種がある人なら、「不動産・建設業界に特化した保険営業・FP」「飲食業界に特化した保険営業・FP」などのように、最初からターゲットを絞り込んで営業するのも良いでしょう。
営業の経験がない人でも、保険営業では接客などの経験を活かすことができます。私の友人には、飲食店から保険営業マンに転職した人もいますし、アパレル店員から保険営業マンに転職した人もいます。「人とのコミュニケーション」がとても大切な仕事ですので、接客が好きな人であれば、保険募集人として活躍できる素養は十分あるでしょう。
マネジメント経験がある人は、忘れずにアピールしてください。保険会社に限りませんが、マネージャークラスは人材不足です。人材の育成やマネジメントができる人は重宝されるでしょう。部下の人数・規模は問いません。「営業未経験だった新人社員を、入社1カ月でセールスプロセスをある程度任せられるように育成した」など、マネージャーとしての成果を思い出してみてください。
まだ社会人経験のない人なら、サークルや部活、アルバイト時代のリーダー経験などを面接で話してみても良いでしょう。経験から、コミュニケーションスキルや段取り力、向上心、行動力などをアピールできれば、社会人未経験からでも保険営業への転職は不可能ではありません。
面接ではどんなことを質問される?
面接で質問されることは、例えば以下の内容です。
- 自己紹介
- 持っている資格やスキル
- 志望動機
- 過去の経験で保険営業の仕事で活かせること
- 自身の将来像や夢
- 入社して実現したいこと
- 入社して会社に貢献できること など
それぞれの質問内容について伝えること、回答を準備しておくと面接当日の緊張も少しほぐれるでしょう。
ある転職エージェント会社のデータによると、保険営業に向いている人の傾向は以下の要素を持つ人だと言います。
- 聞き上手! 人の話を聞き出すのが上手い人
- ヒューマンスキル! 人の役に立つことが好きで人懐っこい人
- ロジカルシンキング! 論理的に考えて説明ができる人
- ストレスフリー! ストレスを溜め込みにくい人
- やっぱり収入も重視! インセンティブがモチベーションにつながる人
過去の経験やスキル、志望動機のなかに、上記の要素を含めても良いでしょう。面接官・採用担当者の印象に残るように、具体的なエピソードを話せるとより良いですね。
保険営業の仕事は、個人であれ法人であれ、お客様に寄り添う仕事です。良き相談相手になることがとても大切ですから、「よく人からいろいろなことを相談される」というのも立派なスキルですし、「お世話好き」も立派なスキルです。
面接の自己紹介をシミュレーション
では、どんなことを面接官・採用担当者に伝えるのが良いのか、自己紹介をシミュレーションしてみましょう。例えば…
「●●(名前)です。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
広島出身で、大学では経済学を専攻していました。卒論のテーマは、『ASEANの経済成長と人口ボーナス』でした。在学中はサッカー部に所属して、地区大会にも出場しました。後輩をまとめる役割になることが多く、人に何かを教えることが好きです。日々の練習など、コツコツ積み重ねることが好きなので、サッカー部での経験は仕事でも活かせると考えています。
卒業後は、ブライダル業界でウェディングプランナーとして就職しました。ウェディングプランナーというと女性のイメージが強いのですが、実は男性プランナーも多く活躍していると知り、一生の思い出の場に立ち会える仕事にやりがいを感じたので就職を希望しました。
当日の予期せぬトラブルや急なプラン変更、無理難題なお客様からのリクエストなど、就職前にはわからなかったことも多かったのですが、『お客様の思い出のために』と思うと苦を感じずに乗り越えることができました。
ウェディングプランナーを経験して、自分が人から相談されることや人の役に立つことが本当に好きなんだと気づき、大学の同期と再会したときに保険会社に転職したという話を聞き、自分もと考えるようになりました」
など、経験やスキル、性格などについて触れながら、自己紹介を考えてみましょう。順風満帆な自己紹介よりも、苦難や障壁、挫折など、ネガティブな要素も入れると印象に残りますよ。