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「辞めたい」と思った新人保険営業マンへ その2

保険営業をやっていて、みじめな気持ちになるんだけど……。

私も23年間、保険営業マンを続けてきましたが、そんな中では何度も「みじめな気持ち」になったものです。

で、そのたびに辞めたくなる……もう、そんなことの繰り返しは、当たり前のことでした。

「保険営業をしていて、みじめな気持ちになる」。

あなたもそんなことがありませんか?

 なぜみじめな気持ちになるのか?

 「あの人はすぐに契約がもらえる」

「あの人はいつもお客様から好かれている」

そんなふうに、同業のデキる人と自分を比べて「俺はダメだなあ」と思うことも多いものです。

そして「人の期待に応えられられなかったとき」も、みじめな気持ちになるものですよね。お客様の期待に添えなかったとき、上司・マネジャーの期待に添えなかったとき、仲間の期待に添えなかったとき、それから家族の期待に添えなかったとき……自分のふがいなさを知って、辞めたくなったりするものです。

「保険営業、向いてないかも」と、先が見えなくなってしまいます。

それって誰の価値観ですか?

みじめな気持ちになって、保険営業を辞めたくなる……。

その気持ち、本当によくわかります!

でも、よく考えてみると、「デキる人」と比べるのも、「誰かの期待に添えなかった」と落胆するもの、要は「自分の中の価値観」ではなくて「外から見た価値観」によるもの

たとえば会社が出す「営業成績のランキング」だって、自分の価値観ではなく、自分以外の価値観で作られたものだ。

「誰かの期待に添えない」というのも、「誰か」という他人があなたを評価したときに決まるものですよね。これもまた「外の価値観」です。

だから、それに振り回されることはない。「自分の中の価値観」にさえ応えられれば、みじめな気持ちにはならない、すなわち自信を持って仕事を続けられるわけです。

とはいえ、そう簡単に気持ちを切り替えることなんてできませんよね。

「じゃあ、どうすればいいの?」って思いますよね?

そこで、「みじめな気持ち」への具体的な対処法をお伝えしましょう。

「保険営業、辞めたい!」への3つの対処法

まずは『1年間のうち、良い月は1カ月、悪い月は12カ月』という言葉を肝に銘じましょう。

これはまさに私が保険営業をやっていて特に実感したこと。「この仕事やっていてよかったな-」と思うのは、結果が出た際の期末の1カ月くらいなもの。4月になったらまたゼロからのスタートです。その後の11カ月は気ぜわしいもの。だから「そういうものなんだ」と割り切ったほうがいい。これはどんな営業にもいえることでしょう。

二つ目は『〝みじめさの本質〟を言語化する』という方法。「なぜみじめなのか?」を言葉にして書き出すわけです。

紙に書き出してみると、自分の抱えていた問題、イヤな気持ちが「こんなもんなんだ」と冷静に見えるようになります。頭の中で思っているだけだと、不安が不安を呼び、自分そのものを否定するまでに思いがふくらんでしまう……「辞めたい」と思うのはこういうときですね。でも頭から出してしまうと、その本質は自分が思っているほど深刻な問題ではない、ということはよくあります。自分の価値観ではなく、外の価値観でしかないということがわかったりもします。

本質を紙に書き出してみる……私はこれを「一人作戦会議」と呼んで今でもよく行ないます。

そして三つ目は『目の前のことに全力投球する』ということ。単純なようですが、これって本当に重要です。

保険営業マンがみじめな気持ちになったり辞めたくなったり……そこにはたいてい「結果」の問題がついてきますよね。業績とか社内ランキングとか、MDRTがどうだとか……そういう〝外的な基準〟です。

ここで「結果」にフォーカスするのは、大きな間違い! 外的な基準は自分でコントロールできないものだから、そこについて考えるのは時間のムダ! 自分で何とかできるのは、自分が直接影響を及ぼせることだけです。それって何かといえば「目の前のこと」ですよね。

「来週のアポイントを取ることに全力投球」。「目の前のお客様に全力投球」。その結果がどうなるかは……自分で考えてもムダだというわけですね。

『1年間のうち、良い月は1カ月、悪い月は12カ月』

『〝みじめさの本質〟を言語化する』

『目の前のことに全力投球する』

保険営業を辞めたくなったとき、この3つを思い出してみてください。

 

前の記事:「辞めたい」と思った新人保険営業へ その1

大坪 勇二

この記事を書いた人

【仕事のプロを育てるプロ】 コンテンツプロデューサー。人脈術と交渉術の専門家。

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