最新の心理学、認知科学をベースとしたコーチング理論を使って自分自身のパフォーマンスを最大化するセルフコーチングを実践し、個人はもちろん、スポーツチームや会社組織まで幅広い人々のパフォーマンスを高める専門家であるプロコーチによるセルフコーチング講座第5回。
心からやりたいことをゴールに設定する。一見当たり前のようで、現実的ではないとも考えがちですが、心からやりたいことをゴール設定することがあなたの人生を変えるようなパワーを生み出すカギになります。
人はやりたいことにしか100%のパフォーマンスを発揮しない
私たちのマインドは
自分が心からやりたいことにしか
100%のパフォーマンスを発揮しない。
最近では、
このようなマインドの性質を前提にした、
ハピネス経営と呼ばれる経営スタイルが注目を集めています。
アメリカのサウスウエスト航空など、
スタッフがやりたいことを徹底的に実現できる環境をつくることで、
組織のパフォーマンスを最大化している企業が次々と誕生しているのです。
努力や根性といった旧世代の精神論よりも、
科学的に分析された脳の機能、マインドの働きを、
目標達成に利用することは、
はるかに理にかなった方法です。
逆に言えば、
もしあなたが今、
やりたくないことを一生懸命やっているとしたら、
それは大きな重りを背負って走っているようなもの。
常に自分のパフォーマンスに対して
低い成果しか生み出せないのです。
つまり、
自分自身の本当のパフォーマンスを発揮して、
社会に対して高い価値を提供し、
自分自身も豊かになりたい。
そう考えるのならば、
人生をやりたいこと100%にする必要があります。
宿題をやっている時は全然集中できない子供が、
自分の好きなゲームに対しては
寝食を忘れて打ち込んでしまうように、
あなたが心からやりたいゴールに向かって
100%向かっていく時、
あなたのマインドは無尽蔵のクリエイティビティとエネルギーを
発揮するのです。
「やりたくないこともやらなくては…」は本当か?
しかし、そうは言っても、
人生には
”やりたくないこと”
をやらなければいけない場面もたくさんある。
多くの方がそう考えるのではないでしょうか。
私もコーチングを学ぶ前にはそう思っていました。
でも、
実は、人生をやりたいこと100%にすることは、
誰にでもできます。
そのカギになるのが
「ゴール設定」
です。
ゴールをどのように設定するかで、
あなたの中の
やりたいこと
と
やりたくないこと
は
変化していきます。
上手にゴールを設定すると、
あなたの中にある、
本当にやりたくないことは手放すことができ、
本当にやりたいことだけに整理されていくんです。
あなたが
「本当はやりたくないのにやらなければならないこと」
とは、
「今の仕事にはやりがいは感じないけど、収入がなくなると生活ができない」
こんな場合です。
仕事としては
”やりたくない”
ことかもしれませんが、
生活を維持するためには
”必要”なことなわけです。
やりたくなくて、
必要性もないものは
やらなければいいだけなので、
問題は、
必要性はあるけど、
やりたくないと思っていること。
それをどう整理するかがポイントになります。
”やりたくないこと”と”やりたいこと”は変えることができる
やりたいこと
と
やりたくないこと
は実は表裏一体。
視点をどこに置くかで、
その見え方は変わります。
例えば、
あなたにとって、
やりたくないことが
目の前の「英語の宿題」だったとします。
何もゴールがなければ
「面倒くさい」
「やりたくない」
そう思ってしまいます。
ところが、
「世界中を旅して、世界遺産を周り、現地の人と交流する冒険の旅がしたい」
そんなゴールができたとしたら、
どうなるでしょうか?
世界中を旅して、
現地の人とコミュニケーションをとることが、
自分にとってワクワクする未来だったとすると、
目の前の英語の宿題は、
その実現の第一歩。
途端にやりたいことに変わり、
モチベーションも上がります。
やりたくないこと
と
やりたいことは
決して固定的ではありません。
ゴールを設定し、
視点が変わることで、
まるでオセロの駒のようにひっくり返るのです。
心から自分がやりたいことを見つめる時間をとり、
それをゴールに設定することは、
まさにあなたの人生を左右するほど、重要なことです。
ぜひ実践してみてください。
さらに、
そのゴールは1つである必要はありません。
人生のあらゆる方向にたくさん設定した方がいいのです。
それがゴール設定3つ目のルールになります。
それについては次回、お話しすることとしましょう。
▶次の記事:圧倒的に変わる!!自分をコーチングする技術【入門編】6「ゴールは1つではダメ」