自分への語りかけを変えるだけで人生が100倍楽しくなる理由

自分の思った通りの人生を生きることができたらどれほど幸せだろう。そんな夢を思い描いたことはありませんか?実はその夢、ある意味叶っているんです。私たちは自分で思った通りの人生を生きている。ただしそれが必ずしも良い人生とは限らない。そのカギはセルフトークと呼ばれる自分への語りかけにありました。

 

1日に数万回行われる自分への語り掛け

 

あなたは朝目覚めたとき、

「今日も気持ちがいい朝だ」

という言葉があたまに浮かびますか?

それとも、

「まだ眠い。でも起きなければ」

そんな言葉が浮かびますか?

 

私たちは常にあたまのなかで、自分に対する語りかけを行っています。

これをセルフトークといいます。

 

朝、起きる時間は同じなのに、

「気持ちがいい朝だ」

というセルフトークがおこる人もいれば、

「まだ眠い」

というセルフトークが起きる人もいるのです。

 

前者の人は清々しい朝を過ごすでしょうし、後者の人は慌ただしく気分の優れない朝を迎える。

 

この時、睡眠時間の違いはそれほど重要ではありません。

何時間寝ていようが、起きた時にどのような言葉があたまに浮かぶかで気分は変わります。

すべてはセルフトーク次第。

つまり、あなたはあたまに思い浮かべた言葉通りの人生を生きているのです。

「自分の人生、全然思い通りにならない」

そう思った通りの人生をあなたは歩みます。

 

なぜネガティブな言葉が浮かぶのか?

 

セルフトークは特に意識をしなくても、あなたのあたまの中に浮かんできます。

新しい仕事を任された時、

「自分には難しい。どうしよう」

というセルフトークをすれば、あなたの体は緊張し、脳の血流が下がります。

すると自然とIQが落ちてしまうのです。

その上で仕事に取り組むのですから、余計にうまくいきません。

 

逆に、

「自分にはできる。結果を残すチャンスだ」

というセルフトークができれば、前向きに創造的に取り組めます。

そして集中力が高まり驚くような成果を生み出すこともできるでしょう。

あなたが高いパフォーマンスを発揮して、自分で未来をつくっていくためには、セルフトークもそれにつながるようなポジティブなものにする必要があります。

 

ところが、普段の私たちはネガティブなセルフトークをしがちです。

「前に失敗したから次もダメかも」

「自分には向いてない」

これらは私たちが身の安全を守るために、過去の失敗を強く記憶しておく習性に起因しています。

人はうまくいったことよりも、うまくいかなかったことをより強く記憶に刻み込むのです。

だからあなたが自分自身のセルフトークを自然に任せておくと、現状を維持し、成長するチャンスを逃してしまうようなネガティブな未来を思い浮かべ、それがそのまま実現してしまうのです。

 

セルフトークに支配されず、逆に支配する

 

あなたが過去の延長線上の自分を飛び越えて、成長し、心から望む未来を実現するためには、セルフトークを野放しにするのではなく、自分自身でしっかりとコントロールする必要があります。

「どうせまた失敗する」

といった自分の成長を阻害するようなセルフトークを排除し、

「次は前よりも必ずうまくできる」

そんな、前向きに行動できるセルフトークに置き換えるのです。

 

それを繰り返すうちに、あなたの中に、今までと違う自己イメージがつくられていきます。

「できないと思っていたことができた」

「思った以上に高いレベルの目標に挑み成し遂げられた」

そんな、これまでの延長線上の自分を飛び越えた成果が生まれるようになるのです。

それは、あなたがセルフトークによって支配されるのではなく、自分自身でセルフトークを支配し、未来を創り出す力を手に入れたことを意味します。

それが実現した時、あなたは本当の意味で、自分の思った通りの人生を生きれるようになるのです。

 

まずは意識して、常にあなたの望む未来につながるような言葉を自分自身に語りかけましょう。

それを繰り返すうちに、あなたの中に、これまでと違う、強い自信に満ち溢れた新しいセルフイメージがつくられます。

そこまでいけば、あなたの目の前に広がる世界は、これまでとまったく違った輝きを放つものとなるでしょう。

 

奈良有樹

この記事を書いた人

パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング認定コーチ 2happiness代表 町田コーチングスクール主宰 プロコーチチーム「レ・アーリ」代表 コーポレートコーチングチーム「FUTICE COACHING」 代表 社会福祉法人の経理、経営管理として部門別採算制度の導入を主導し、数値の見える化、部門ごとの目標設定サポートなどを通して、1年で赤字2,000万円の事業所を6,000万円の黒字に変える。また、社会福祉法人における会計士監査制度導入への対応など、財務、経営管理の分野で豊富な実務経験を持つ。 他方、コーチとしても就労困難な方の一般就労や社会不安障害の方の社会復帰を実現するなど、過去ではなく未来にフォーカスするコーチングで多くの方の夢の実現をサポートしている。コーポレートコーチングの社内での実践経験も豊富で企業研修や、コーチングセミナー、コーチ向けの勉強会など様々な場所で講師としても活躍している。