〝あの〟保険会社がついに……!
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、保険営業の世界もリモート営業、すなわち「オンラインでの保険販売」がスタンダードになる……。
このことはもう、誰もが知っている事実。多くの保険営業パーソンが不安を感じ、右往左往しているでしょう。
何といっても保険営業の基本は、お客様と〝直接〟会ってお話しする「対面営業」。
これまで保険営業としてキャリアを積み重ねてきた多くの人も、こうした対面営業を前提とした営業スキルを磨いてきたわけですよね。
それがここに来て、世の中が大変化!まさに予想もしなかったことが起きたわけです。
とはいえ、「お客様と直接会う」ことは、やはり長年続いてきた保険営業という仕事においては基本中の基本であり、常識、あるいは絶対ルール、マナー。
オンラインでもリモート営業を行う際でも、必ずいずれかの場面で、一度はお客様との直接面談が必須となっていたわけです。
ところが……。
2つの〝大〟保険会社が、ついに保険営業の歴史に新たなページを刻みました。
「対面営業の権化」が動き出した!?
「第一生命とプルデンシャル生命が〝完全〟オンライン販売開始!」
そんなニュースが飛び込んできました。
第一生命に関しては、一応2020年の年度末を目標に完全オンライン販売を目指しているということです。
取り扱う商品はといえば、「すべての商品」。終身、ドル建て……種類にかかわらず、すべての商品がリモート営業で売ることができるわけです。
「オンラインではオンラインなりの商品を」と、商品も限定される図式を予想していた私としては、この発表はちょっと意外でしたね。
一方のプルデンシャル生命はといえば、2020年6月26日にすでに完全オンライン販売を解禁しています。「対面営業の権化」ともいえるような大企業が、イチ早く非対面営業に乗り出しているわけです。
このプルデンシャル生命、〝オンラインによるプレゼンテーションの強化〟をめざし、全社を挙げてさまざまな取り組み、スキルアップのトレーニングを実施していると聞きます。これまでのプルデンシャル生命の営業力を考えると、この取り組みによる成果には大注目ですね。
そして、取り扱う商品は?こちらも「すべての商品」。保険営業としては、ここで大きな足かせをすることがないわけですから、さらに動きやすい。これもプルデンシャルのこれまでの営業力を鑑みれば、ライバル社からすると、脅威ともいえますね。
リモート営業という「新しい武器」を使いこなそう
ここでさらに注目したいのは、「対象とするマーケット」。第一生命に関してはまだ正式な発表はなされていませんが、プルデンシャル生命は、オンライン販売で対象とするマーケットは「個人」のマーケットに限られているといいます。「法人」マーケットでは、契約に関してはやはり対面の直接面談が必要だとルールづけられているということです。
「対面営業」がまったく無くなってしまうかといえば、そこまでは言い切れません。
しかし、コロナをきっかけにリモート営業が特別なものではなくなり、大保険会社がそのスキルアップや仕組みづくりに励み、さらに進化していくことは事実。
ここで古い体質にしがみつくのではなく、リモート営業をいう新しいスタイルを「新しい武器」として使いこなすことができるか否か?それが保険営業パーソンの未来を決めます。
だから、嘆く必要はないんです。リモート営業時代の到来を、歓迎しようじゃありませんか!
関連動画