保険営業マンのための習慣力 後編

前回ご紹介した、「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」より、

本文を引用しながら、「保険営業マンのための習慣術」について、もう少し具体的にしていきましょう。

たった1%の改善から

「はじめは小さくて取るに足らないように見える変化でも、何年も続ければ、やがて驚くような成果をもたらすということである。誰もが挫折を味わうが、長い目で見れば、生活の質は習慣の質によることが多い。同じ習慣を続ければ同じ結果に終わる。でも良い習慣を続ければ、どんなことも可能になる」(ジェームズ・クリアー)

 

1パーセントの改善は目立たちませんし、人から気づいてもらえないこともあります。しかし、長い時間をかけた改善は、あなたに大きな変化をもたらします。

もし毎日1パーセントよくなったら、1年後には37倍よくなるだろう。逆に、毎日1パーセント悪くなったら、1年後にはゼロ近くになってしまう。

日々の小さな勝利が積み重なれば、未来のあなたはとてつもない結果を手にできます。習慣とは、自己改善が複利の利子を生んでいくようなもので、小さな投資を続けることで、大きな資産を得られます。

1日ではほとんど違いがないように見えても、数カ月や数年をかけてもたらされる影響は計りしれません。私はこのブログを10年以上書き続けてますが、書評ブロガー、習慣の専門家と周りの人から評価されるようになりました。良書を読み、それをブログにまとめることで、日々成長できるようになりました。

小さな習慣を積み重ねて、数年経過した時点で、過去を振り返ると自分の成長に気づけます。良い習慣を身につけることで、以前の自分とは違った存在になれるのです。

良い決断、悪い決断

たとえ今、少し貯金したからといって、まだ億万長者というわけではない。3日続けてジムへ行っても、すぐに体形は変わらない。今夜、中国語の勉強を一時間しても、まだまだ身につかない。少々習慣を変えても結果はすぐには表れないので、いつもの生活に戻ってしまう。残念なことに、変化が遅いせいで悪い習慣に戻ってしまいやすい。今日不健康な食事をしても、体重はそれほど変わらない。

ひとつの決断を大したことないと片づけるのは簡単ですが、毎日のようにまずい決断を重ね、小さなミスを繰りかえすうちに人生は悪い方向に進みます。つまらない言い訳をして、1パーセントの過ちを繰りかえすことで、悪い習慣から逃れられなくなるのです。行動せずに先延ばしすることは、自分を1パーセント低下させ、やがては大きな問題を引き起こしてしまいます。逆に良い習慣を身につけ、1パーセントよくなることで、1年後には37倍自分をよくできるのです。

自分の人生がどこへ行きつくのか予想したいなら、先ほどのグラフをなんども見返すとよいでしょう。小さな利益、または小さな損失の曲線をたどって、10年後や20年後に自分がどうなっているかを想像するのです。

理想の自分をイメージし、以下のような質問で自分の習慣を見直し、今日から行動をスタートしましょう。新たな習慣があなたの未来をよりよいものにしてくれます。

 

■毎月の収入より支出のほうが少ないだろうか?
■毎週ジムに行くようにしているだろうか?
■毎日本を読んだり新しいことを学んだりしているだろうか?

そして時間が、成功と失敗との差を広げていく。与えられたものをなんでも増やすからだ。良い習慣は時間を味方にし、悪い習慣は時間を敵にまわす。習慣は諸刃の剣だ。悪い習慣は、良い習慣があなたを築きあげるのと同じくらい容易に、あなたを打ちのめす。

私たちは習慣について真剣に考えるべきです。習慣がもたらす結果を理解し、良い習慣を人生に取り入れるようにしましょう。悪い習慣を良い習慣に置き換えることで、人生をよりよくできます。

 

「保険営業マンのための習慣力 前編」はこちら

 

【参考図書】
ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
パンローリング株式会社

【編集部】

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