保険営業業績不振!→退職勧告!
どう乗り越えればいいのか!?

FPの皆さんにとって最も重要と言っても過言ではない“営業成績”。
その営業成績の不振が続き、遂に退職勧告を言い渡されてしまった…。

実を言えば、このような経験をするFPは少なくありません。
業績不振で退職勧告を受けた際、どのように対処すれば良いのでしょうか。
今回はその対処法や心構えについて解説いたします。

 

業績・営業成績が悪くなってしまう要因

 

まずは、なぜ営業成績(個人業績)が不振になってしまうのか考えてみましょう。

生物である人間は、調子を一定に保つことは出来ません。
どんな人にも波があり、調子が悪い状態がずっと続くスランプに陥ることもあります。
スランプが続けば、営業成績を上げられなくなり、業績不振に繋がります。

何故スランプに陥ってしまうのか。代表的な要因をみていきましょう。

◆順調に進み過ぎて、増進や努力することを避けてしまう
とても順調に保険営業が進み「この状態を維持したい」と思うのは悪くはありません。
ですが、現状維持に囚われるあまり、増進や努力することから逃げてしまっては逆効果です。
変化を忌避し続けると小さな変化ですら対応できなくなり、物事を進めるバランスが狂ってしまいます。

◆良い成績を出すプレッシャーに追い詰められている
「良い営業成績を出そう」「ひとつでも多くの契約を預かろう」といったプレッシャーを過度に強く感じ、追い詰められてしまうのは非常に良くありません。
心のゆとりがない状態、つまり緊張状態が続くことは心身に悪影響を及ぼすからです。
緊張による交感神経の活性化が続くと、自律神経のバランスが崩れ、心身の不調を招きます。

◆感覚が鈍くなり、マンネリ化してしまう
FPとして経験を積んでくると、次第にコツを掴んで不変的に成績を出せるようになりますが、それと同時に新しい刺激や発見に触れる機会は少なくなります。
そのまま惰性的に保険営業を続けていくと、刺激や変化に鈍感になり、結果としてマンネリを引き起こしてしまいます。

◆仕事を辛く感じている
株式会社オンリーストーリーがBtoB営業をしている男女400人を対象に行ったアンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000015335.html)にて興味深い結果が出ています。
「行っている営業活動のうち辛いと思うもの」という項目によると、以下の結果が示されています。

飛び込み営業:77.6%(実施者201人)
テレアポ:47.4%(実施者190人)

この結果から、見込み顧客を獲得する活動で精神的に辛いと感じる人が多いことが分かります。
上記のようなストレス負荷が大きい保険営業活動を続けていくと、精神が疲弊していき、不調をきたすことになります。

 

退職勧告を受けた際の心構え

 

では実際に退職勧告を伝えられた時、どのように受け止め、対処すれば良いのでしょうか。
具体的な事項は以下の通りです。

◆原因を分析する
まず最初は、自分に起こった事実を受け入れましょう。
その上で何故業績が悪化したのか、その理由を深く考察しましょう。

考察では自身の問題だけでなく、外的要因も考える必要があります。
経済状況、市場変動、顧客ニーズの変化、有力な競合他社、売上目標の上昇…様々な要因が考えられます。
また、外的要因が複数重なることで影響が増大した可能性もあります。

そして特に重要な自分自身の問題について。
営業スタイル、接客の仕方、仕事の手抜き、労働時間の縮小、心身の疲弊など
こちらも多くの要因が考えられるでしょう。

客観的に自分を俯瞰して、己の弱点や欠点を見直すようにしましょう。

◆フィードバックを受け入れる
退職勧告はどんな人でもショックを受けるものです。人によっては腹立たしく思うでしょう。
ですが、上司やマネージャーの意見は「現在の自分は第三者からどのように見えるのか」を知る重要な足懸りです。
真摯にフィードバックを受け止め、成長の糧として今後に活かしましょう。

◆更なるスキルアップと学修
今のままでは営業成績を改善することは困難です。
原因を分析して、外的要因が絡んでいるようなら、環境の変化に対応する能力が必要になります。
また、自分に問題があれば改善もしなければなりません。
保険業界のトレンドを理解、研究し、既存スキルの向上や新たなスキルの習得など
知識と技術を磨く努力をしましょう。

◆メンタルケアをして精神を安定させる
営業成績の不振で退職勧告を受けると、多くの人が精神的苦痛を感じます。
自覚はなくても、無意識下でダメージを負っていることもあります。
だからこそ、自分に合ったメンタルケアは自らを守る大切なことです。

気分よくストレスを発散して、仕事のモチベーションアップに繋げましょう。

◆新たな道に挑戦する
退職勧告は“新たな世界へ挑戦するキッカケ”と捉えることが出来ます。

令和になり、これまでの技術と知識を活かして別の業界・職種へ転職することは一般的になってきました。
新たな世界へ挑戦することで、自分の可能性を広げられるかもしれません。

こんな場合は…

 

もし、改善する方法が分からない時は過去の成功例を振り返り、考察してみましょう。
あの時はどうして上手くいったのか?そのロジックを記録しておくと“自分だけのマニュアル”に出来ます。

また、FPを続けるにしても、転職するにしても目標と道筋はハッキリさせておきましょう。
自分は次に何をするべきか、次の行動が分かっていれば実行に移しやすくなります。
実行しやすいということは、行動量を増やしやすいということ。
行動量の多さは仕事の質に転換されます。

最後に、退職勧告を受けても、あなたの価値は下がりません。
あなたのこれまでの経験、努力が無駄になることはありません。

逆境に負けず、辛さや悔しさをバネにすれば、あなたは確実に成長しています。

このことを覚えていただければ幸いです。

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【編集部】

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