上司の元部下が保険営業マンに…深夜に及ぶ勧誘を受けた体験談。

営業マンの体験談

上司の元部下が保険営業マンに…深夜に及ぶ勧誘を受けた体験談。

新卒で入社した職場で生命保険の営業を受けました。私はサービス業の正社員で、関東の店舗を定期的に異動しながら働いています。新入社員のころから1年に1度、同じ保険営業の方の話を聞いていたのですが、4年目からは担当が変わりました。最初の営業の方は物腰が柔らかい40代の女性の方で、お茶をしながら話だけ聞くという程度だったのですが、新しい営業の方は30代後半の男性。保険会社に入社して1年目で、以前は私が勤務する企業で働いていたとのことでした。背は高いけれど猫背で、顔色が悪く、髪が乱れていて清潔感がありませんでした。私のイメージする保険の営業の方とはかなりかけ離れた印象でした。

私はその男性と面識はなかったのですが、その男性は私の直属の上司と親しい様子でした。どうやら上司の元部下だったようです。私の上司の方がその男性営業よりもずっと年下でしたが、それが仕事の結果だったのだと思います。男性営業の方は、私が生命保険に加入していないことを知ると、話がしたいと言ってきました。最初は断っていたのですが、私の上司が「話だけでも聞いてやってくれ。1年目でノルマもきついらしい。」と言われたので、断りきれず話を聞くことにしました。けれど、それが間違いだったと後悔する結果になりました。

最初の日は仕事終わった22時から1時間、保険の説明を聞きました。プランの説明や、人生のシミュレーションなどもしました。外貨を取り扱うものもあり、価格変動はあるけれど今はプラスになる見通しだという話も聞きました。ずっと一方的に話しているので、私は仕事の疲れもあり、途中で何度もウトウトしてしまいました。マニュアル通り、パンフレットを隅から隅まで読み進めていく説明は、寝不足で疲れ切っている私にはかなり苦痛でした。ようやく話が終わったと思ったら「全部説明しきれなかったので、明日また来ます」と言われました。疲れているから早く帰りたかったけれど、今日で終わると思ったから我慢できたのに、と思いました。結局、その後2日間、仕事終わりに話を聞くことになりました。私の仕事は時間が不規則で、残業があることもしばしばです。深夜0時にようやく仕事を終えた後、保険の話を聞くのは本当にしんどかったです。営業の方には事前にシフトを伝えておくのですが、「この会社にいたし慣れてるから大丈夫」と言われてしまい、断ることができませんでした。おそらく保険会社ノルマの期限の関係で、急いで契約をしなければいけなかったのではないかと思います。

もともと話を聞くだけで契約するつもりはなかったので、最終的には「他に考えているものがあるので」とお断りしました。それでも、「いつでも気軽に連絡してね」「今度うちの会社でパーティーがあるから出席しない?」としつこく言われました。全て丁寧にお断りし、上司にも契約はしなかったと伝えました。私の評価に関わるのではと不安もありましたが、そんなことは全くなく「話を聞いてくれてありがとう」と感謝されるほどでした。その男性はその後、私の後輩の女性社員に営業をしていたようです。私への営業に失敗したからか、会うたびにささやかなプレゼントを持ってきており、後輩はかなり困惑していました。

保険の営業にはノルマがあるのはわかりますが、行き過ぎた営業、顧客に無理をさせたり困らせたりする営業は疑問に感じます。夜遅い時間に時間を取って話をするのは、お互いに疲れるだけに違いありません。実際にその時間にしか話ができない場合もあるのかもしれませんが、あくまでも常識の範囲内での勤務をした方が気持ち良く話ができると思います。また、日にちをまたぐ場合は、事前に伝えてもらいたいです。もしそんなに何度も話を聞くのなら、最初からお断りしていました。営業の方も何度も足を運んで断られるより良いのではないでしょうか。ぜひ改善して頂きたく思います。