元先輩が保険会社にヘッドハンティングされた…営業攻撃を受けた女性の体験談。

営業マンの体験談

元先輩が保険会社にヘッドハンティングされた…営業攻撃を受けた女性の体験談。

私が過去経験した最悪な保険営業を紹介させていただきます。当時、私は28歳会社員、東京在住でした。職場は人の入れ替わりの激しい、とてもハードな仕事でしたがやりがいを感じ、日々奮闘していました。そんな時、私も結婚することになり家庭との両立が厳しかった為に、その職場を退職することになりました。同時期に丁度、同じチームで働いていた先輩女性社員のひとりが、某保険会社よりヘッドハンティングされ転職することになり、私と同じタイミングで職場を離れることになりました。退職をした後も、仲の良かった同僚とは定期的に会っていましたので、その後の職場の雰囲気や周りの退職後の様子などを聞く機会がありました。退職後3ヶ月が経とうとしていた時、丁度いつものように仲の良かった同僚と会う機会があり、その時に保険会社へ転職した先輩が大変なことになっている、と聞きました。

それは、周りの同僚がしつこい営業をかけられていて、とても困っているというものでした。なんと自身が退職した職場にまで電話をかけてきて、同僚を電話口に出して営業をかけているということなのです。その先輩が転職したのは、外資系生命保険会社で、完全出来高制のスーパーハードな職場であると耳にしたことがあったのですが、どうやらその先輩も契約を取ろうと必至にもがいているとのこと。それにしても職場にまで連絡をしてくるなんて迷惑だね、とその時は話して終わりました。

その女性先輩は、正直言ってコミュニケーション力に乏しい方でした。周りのスタッフとの協調性がなく、自分中心。笑顔だったかと思うと突然怖い顔になったり、喜怒哀楽が激しくて、うつ病なんではないかと当時心配していたのを覚えています。私も意味不明な理由でよく怒られたり、振り回されたりしていた為に、正直あまり好きにはなれない人でした。周りの人も同じように感じていたようです。そんな先輩から連絡が直接来たらと思うと、ゾッとしました。

そして、5ヶ月も経とうとした時です。私の携帯に見慣れない番号で何度も着信が入っていました。その時私は既に新天地で新しい仕事に就いていて、仕事中だったので電話に出られなかったのですが、その異様な数の着信数に嫌な予感がしました。絶対にあの先輩だ・・・と感づいた私は、ひたすら電話を拒否し続けました。周りの同僚からも、絶対電話は出ちゃいけない、出たら最後!と言われていたので、頑なに拒否し続けました。すると、次に膨大な数のショートメールが届くようになりました。初めは「お元気?久しぶり」などたわいのないメッセージだったのですが、「大事なお話があるの」「どうして電話出てくれないのかしら?」とどうにか返信をさせようと様々な文面で送られてきました。もう一ヶ月以上もそんなことが毎日続いていたため、私もついに嫌気がさして「保険のご案内なら結構です!」とメールの返信をしました。それでも連絡が来たら、もう番号を変えるしかないと思っていました。

ところが、そのメッセージを最後に彼女からの連絡は来なくなりました。心底ホッとして、やっと落ち着いた日常に戻れると安心していた矢先・・・、私の母親から連絡が入りました。「ねえ、○○(先輩の名)って貴方の同僚だった人じゃない?連絡があったよ」と。「あなたの娘様と連絡が取れません。大事なお話があるので必ず連絡をさせるようにしてください」と、なんと脅迫じみた内容で、実家に電話をかけてきていたのです!もちろん母親も何事かと驚き、まさか保険のしつこい営業だとも知らないため、急いで私に連絡をしてきました。怒り心頭した私は、「二度と家族に連絡をするな!!」と強い口調でメッセージを送り、その後はピタリと連絡が来ることはありませんでした。

本当にあの時期は、軽い脅迫観念に駆られてキツイ毎日でした。保険の営業マンさんに臨むことは、本当に無理強いをするような対応を辞めていただきたいということ。こちらがはなしを聞きたくなるような、安心できる工夫をして頂ければ幸いです。