根性論の会社で毎日怒られ…健康グッズ営業マンの体験談。

営業マンの体験談

根性論の会社で毎日怒られ…健康グッズ営業マンの体験談。

私は営業をして4年になります。営業の形態は主に訪問販売で、自社製品である健康グッズを自宅に訪問して売り込むというものです。その手法としては、訪問販売と電話によるアポの二つの形態があります。4年目になりますが、現在はエリアマネージャーという役職で、管轄の地域の部長という形で働いています。1日の残業時間は平均で5時間くらいになります。基本の就業時間は9時から18時ですが、1時間早く出社して、営業に出かけてから、一旦帰社して、それから事務作業をするので、毎日22時過ぎまで会社に残って働いています。

給料は手取りで20万円ほどで、年収にすると320万円です。給料は歩合ではなく、基本給が支払われます。私が営業職に就いた理由は、商品を紹介することによって、お客さんが満足して幸せになってもらいたいからです。実際に就業してからも、お客さんに感謝されることも多くて、喜んでもらえるとこの仕事をしてよかったと思えます。

では、営業の流れを紹介していきます。まずは、出社してから掃除をします。それから、パソコンを立ち上げて、メールを確認します。個人の訪問販売を主にしていますが、企業との打ち合わせも多くありますので、業務は多岐に渡ります。メールのチェックが終わると朝の打ち合わせがあります。それから各自の仕事に取り掛かりますが、私が営業に出るのは昼頃が多いです。取引先企業と打ち合わせに出かけることもあれば、営業だけに出ることもあります。営業の流れとしては、販売に成功したら、製品を販売宅に導入します。それから使い方を説明して、その後も使用の経過などのヒアリングを行っていきます。

一人一人と深く関わることができるので、直接感謝の言葉をいただくことができることがこの仕事の良いところです。この仕事では、お客さんとの関りは楽しいことが多いのですが、仕事自体は非常に厳しいです。基本的に毎日怒られています。研修のころから怒鳴られてばかりで毎日辛い思いをしています。まずは、研修では声出しがあったのですが、声が小さいので毎日皆のまで大声で叫ばされていました。とても恥ずかしく情けない思いをしていました。

基本的にうちの会社は根性論が好きで、かなり体育会系の雰囲気があります。営業は恥ずかしがっていたら何も始まりません。そのため、こういった恥ずかしい経験は幾度となくやらされてきました。例えば、歓送迎会や忘年会では若手は必ず芸をさせられます。今となってはこういったしきたりは古いかもしれませんが、うちの会社ではいまだに宴会芸の風習が残っています。そこで、私も若手なので、毎年のように芸をさせられています。中途半端な芸をしていては後で怒られてしまいますので、思い切って恥をすててやらなければいけません。これは本当に恥ずかしいことですが、何回かやるうちに慣れてしまいました。このことで、多少は恥ずかしい気持ちがなくなったのはいいのかもしれませんが、厳しいしごきに耐えられず辞めてしまう人も多くいます。

また、飲み会が多いのも営業職の辛いところです。早く帰れそうな日でも、取引先との接待があります。その場では大量のお酒を飲まなければいけません。相手を楽しませなければいけないので、意図的に酔っぱらうことになります。このようなことを頻繁にしているものですから体にいいはずがありません。私の会社はおそらくブラックですからあまり参考にはならないかもしれませんが、営業職とはおおむね厳しい職であることは確かです。そのことを頭に入れてから挑まなければ、つらい思いをすることになってしまいます。そのためにも、会社の社風を調査しておくことは重要なことです。