営業先になんと大学時代の知り合いがいて…。新規開拓の営業マンの失敗談。

営業マンの体験談

営業先になんと大学時代の知り合いがいて…。新規開拓の営業マンの失敗談。

1年前の私が営業していた際の話になります。
私の会社の中での仕事は主に新規開拓になります。既存のお客様は、アシスタント営業に任せるので、営業の仕事の大半が新規開拓になるのです。
その新規開拓の際の出来事です。

私はとある会社に軽いアポイントが取れたので、とりあえず行ってみようと訪問したのです。
その会社は契約が取れたら、社内の成績も№1に確実になれるというほど、良い会社なのです。
私自身、気合を入れてその会社に訪問したものの、その受付で出てきた女性が、何と知り合いだったのです。単なる知り合いとか、同級生とか、もしくは昔の彼女だったら、驚くものの、何とでもなる話なのですが、その受付に出てきた女性は、大学時代に、デブとかブスだの何だの言って、仲間内では笑いものにしていた女性だったのです。
最初は、驚きつつも、私も知らん顔をしようと思っていたのですが、名刺を差し出した途端に、私の素上もばれてしまったのです。
その女性も、簡単な挨拶はしてくれたものの、明らかにこちらに恨みのある様な態度を取るのです。
ただ、受付にいるくらいだし、商談には関係ないだろうと思い、奥に通されていざ商談の場となったのですが、その担当の社長が出てきてくれなかったのです。
結局、別の受付の人の半ば門前払いの様な状況となってしまったのです。
私としても、事前にプレゼン資料も作成していましたし、食い下がるのですが、社長が急用が出来たとかでキャンセルされてしまったのです。

ただ、よくよく考えてみると、先ほどの受付にいた、大学時代の知り合いの女性と同じ苗字なのです。
社長は女性なのですが、もしかしたらあの彼女は社長のお嬢さんなのかと思ったのです。
名前を見て改めて、その出てきた女性に確認したのですが、やはりその通りだったのです。
私自身、かつてひどい仕打ちをした女の子こそ、この会社の社長令嬢だったのです。
世間は本当に狭いです。どこで繋がっているか分からない。
結局、私はその時は資料だけ残し、退散するしかない状況となってしまいました。
その後、その当時を知る友人などにその状況を話すものの、その当時の彼女の恨みは相当のものだったのかなという話になりました。

しかし、過去の失敗があったとはいえ、これは何かのチャンスかもしれないと思い、再度アタックしてみる事にしたのです。
まずは、訪問のお礼メールと共に、受付にいたお嬢様が最初気付かなかったけど、昔の知り合いでとても綺麗になっていたことなどを書いて送ってみたのです。
当然、彼女からの恨みは親の社長にも伝わっているでしょうから、なかなか話が進まないと思っていたのですが、何と社長より返信が来たのです。
こちらも、この契約が決まれば大きな成果にもなる事から、次回訪問時の対策も考え、再訪問のアポイントを取り、再度伺ったのです。
また、前回と同じように、その彼女はいたのですが、在り来たりの挨拶をしつつ、あまり親しく、馴れ馴れしくしない様にしつつも、遜った会話をしてみたのです。
今までは上から目線になっていたものを、この訪問時に、相手の女性が偉そうな態度が出来る様にしてみたのです。
これで、少しは機嫌が良くなったのでしょうか。社長への商談時にも、同席する様になったのです。
そして、3回目の商談時、こちらとしては今回でクロージングを掛けようと思っていた商談時にです。もう、彼女も気軽に話をしてくれるようになりましたし、社長も前向きに商品を見てくれるようになっていたので、成約出来るものだろうと思っていました。

しかし、結果はライバル他社に取られてしまったのです。競合の製品も同時に聞いていたのは予想していたのですが、商品的には負けるわけはないだろうと思っていたのです。
しかし、最後は個人的感情が入ったのでしょう。
大学時代とはいえ、こういう失敗は駄目と感じました。