以前私が勤めていた営業会社での経験になります。勤めてたと言っても飛び込みの営業でしかも完全歩合の業務委託。クロージングまで全て自分でやるという過酷な会社でした。
勤務時間なんてあってないようなものだったので毎日夜中まで働いてました。時間で言うとだいたい朝の8:30から早いときで夜中12:00。遅ければ夜中4:00くらいまで。完全にブラック企業と言われるような条件でした。おそらく営業をされる方のほとんどの方は一緒かと思いますが私もやったらやった分だけ稼げる仕事という部分に惹かれて入社したわけで入った当初の意気込みはすぐにでもサラリーマンの倍以上稼いで見せるぞというようなものでした。
ただ始めのころは全く結果が出ず食事にも困る有様でした。営業をした経験がある方ならならわかるかとは思いますが誰しも始めから稼げるものではありません。徐々にやれるようになっていきある日何かのきっかけで開花していくものです。その過程でたくさんの失敗を重ねてきたわけですが覚えているものですとまず働き始めのころですが、とにかく訪問をしない。飛び込み営業なのに訪問をしないというのはすなわちサボってるということです。給料は完全歩合ですのでもちろん稼げません。でもとにかく断られるのが怖くて訪問しないで公園やパチンコ屋で時間をつぶしてたのを覚えてます。なぜこれが失敗かといいますとやはりやってみないとなにも学べないので成長しないからです。私は普通に生活できるくらい稼げるまで1年ほどかかりましたがサボるというのがなければできるようになるまでもっと早かったはずです。自分の人生を無駄に苦しめた時期として失敗だと思っています。
もう一つは色んな人たちに影響されすぎたことです。
営業の会社というのはありがたいことにたくさんの先輩方がいらっしゃいます。皆さんが親身になって色々教えてくれるわけですがこれを全て真に受けていると結果というのはなかなかついてきません。しかし先輩方も足を引っ張りたくて言ってるわけではありません。ただ営業というのはみなさんそれぞれ自分のスタイルや大事にしている事と言うのがあってそれはみんな違うものです。それを全部実践しようとしてしまうとかえってごちゃごちゃになってしまいうまくはいきません。自分がこの人って思える人の行動や考え方をしっかり真似する方が断然結果はついてきます。
ただありがたいことに私の働いていた会社は完全歩合でしたので自分が失敗することによって会社に直接的な損害を与えるということがなかったので良かったです。せいぜい営業車をバックの最中にぶつけてへこましたとか雪道で滑ってガードレールに突っ込んでしまったとかその程度の板金代くらいです。
こんな私でも1年で人並みの給料を稼ぐくらいになれて3年で周りの友達よりも稼ぐようになって今では独立して仕事をさせてもらえるまでになりました。なので今思うとできなかった時というのはたくさん失敗やくだらないことをしているものですが最後にはただの笑い話に変わります。
なので今何かに挑戦していてうまくいかずに悩んでいる人がいるならそれは気にしないでもらいたいです。3年経ったら全て笑い話です。
私も失敗談とは違いますが営業をしてて対人恐怖症が3回、歩きすぎてひざを壊すこと5回、全てが嫌になって投げ出したこともあります。全て立ち直るきっかけをくれたのは尊敬する上司でした。
私にとって営業マンに大事だと思うことは3つあります。
一つは等身大の自分を受け入れること。人はついつい見栄や虚勢を張りたくなるものだと思いますがその理想と現実のギャップに苦しんでしまうのも事実です。今の自分を受け入れられればギャップに苦しむんではなくギャップを埋める手段というのが見えてきます。後はありきたりなことですが夢と仲間です。これがあるから困難な目標にも挑戦していけるのだと思います。なので今どんなに悩んでいても3年後笑い話にする為に笑って困難に挑戦していきましょう。