日々テレアポや名刺のノルマに追われ…建築関係の派遣会社営業マンの体験談。

営業マンの体験談

日々テレアポや名刺のノルマに追われ…建築関係の派遣会社営業マンの体験談。


私は営業職に約1年就ていました。新卒で建築関係の派遣会社に就職をしました。仕事内容としては大手から中小までの建設会社に出向き、工事現場の予定や現状、人手不足の有無などを聞いて派遣社員の紹介をします。そして派遣社員と企業の面接に一緒に行き、面接のサポートをしたりマッチング後のサポートまで行っていました。
土日は基本的に休日でしたがたまに出勤することもありました。給料はまだ新卒だったので約20万くらいで年収に換算すると約240万ほどです。ボーナスはなく住宅支援金やみなし残業を含めた給料でした。1日の残業時間は約3時間くらいで派遣社員の派遣先が決まった日は書類の整理などをしなければならないので終電間際くらいまで仕事をしていました。

そもそも私がこの企業に就職しようと思ったきっかけは社長の話に共感したことでした。社長は人が一番の財産だと言っており実際に説明会で出会った先輩たちもとてもいい人でした。営業職に決めたのは成長したいという思いと現場で人の役に直接立ちたたかったので営業職に決めました。数字よりも人の役に立てることをしたいという思いを強く持っていたので他の社員よりも派遣社員との距離を縮めて要望等を聞くようにしました。なので企業からはもちろんですが派遣社員にありがとうと感謝の言葉を言われた時はとてもやりがいを感じていました。
営業方法は基本的にテレアポと飛び込み営業の2択でした。新卒は新規開拓がほとんどで初めての企業や工事現場に営業をかけていました。派遣社員を派遣後は実際に現場に向かって派遣社員と企業の様子を見に行ったり、契約が切れる社員の派遣先を新たに探したりしていました。

やりがいもありましたがやはり営業ということもあり辛いこともたくさんありました。
まずはノルマがとてもきつかったです。毎日テレアポ3件と名刺10枚は必須でした。集めることができなければ次の日に持ち越しなので取れない日があると次の日からがとてもきつくなりました。なので私は名刺は前に集めてきた名刺を使いまわしてあたかもその日にとってきたようにしました。またテレアポはとってもいない企業の名前を日報に記載していました。しかし同じようにズルをしていた同期が上司にバレてしまい上司の目はもっと厳しくなってしまいました。

そこから私は毎日夜遅くまで名刺を集めたりテレアポを取る時間を増やすことになりました。もともと多かった残業もさらに増えて休日出勤も多くなってしまいました。企業説明会の際にいいなと思った人を大事にする環境も入社後にはほとんどなく、毎日毎日数字のことを言われました。日報の時間も名刺やテレアポの数を特に厳しく言われ、私は毎日トイレでなく日々を過ごしていました。

ノルマの他にも企業から派遣社員に対してのクレームが来るようになったり、逆に派遣社員からのクレームもありました。私の優柔不断な性格でどちらのクレームも対処しきれなくて上司に出てきてもらって一緒に謝りに行ったり処理をしてもらい迷惑をかけることになってしまいました。このような様々なストレスで精神的にも肉体的にもきつくなり盲腸になったりして入院したり休みがちになってしまいました。

今思えばこの期間があるからこそ営業職として一人前になれたのかなと思います。営業職として成長するためにはやはりこのような経験が全てだと思いました。ノルマをこなしていくうちにどうすればアポを取れるのか試行錯誤できますし、名刺を集めることで人脈を広げることもできます。
営業として大事なことは忍耐力です。どんなに辛いことでも乗り越えることで自然と力に変わっていきます。
しかし営業にも向き不向きがあります。なのでどうしても辛い、やめたいと思えば辞めて心機一転新しい仕事に就いてもいいと思います。私は1年で営業職を離れましたが今では違う企業でやりがいのある仕事をしています。なので身体が壊れるまでに自分にとって最善の方法をとりましょう。