わたしは、日中在宅の主婦です。東海地方で平均的な暮らしをしておりますので、保険も人並みに入っております。ゴールデンウィークを過ぎた頃に男性の営業マンが訪問して来ました。普段営業訪問は、ほとんどお断りしております。断るのもインターフォン越しでお断りするので、断りやすい状況ですよね。しかし、その日は何となく聞いてみる気になりました。30代の男性で身なりも整っていたので、好感が持てたのかもしれません。「近くの保険の代理店の者で、日本生保の大きな会社ではなく、細かく保険を細分化して保険料を見直して見る気はございませんか」とおっしゃいました。確かに、保険の見直しはやらなければいけないとは思っていても、なかなか本腰を入れないと取りかかれないと思っていた矢先でしたので、知識のある方にお力を借りようを思って玄関先に出てみました。
そうすると、最初は世間話だったのですが私の方もペースを乱され少し引いてしまうと「外資系や外貨建てのものでなくても、日本の企業でもいいところがあるんですよ」とお勧めのパンフレットを出して来て下さいました。私も失礼ですが、パンフレットを出されると一気に営業感が出て余計に顔はこわばっていたと思います。少しお話を聞ければそれで良いと思って軽く出てしまったのが良くなかったなと後悔しました。でも営業マンも負けません。家事をしたかったのですが、30分近く玄関先でお話する結果になってしまいました。
営業マンは「子供も2人いて、収入源の夫に何かあった時に収入はどうなるのでしょう。生活は続けなければいけないけれど、主人が入院してお見舞いに通いながら、今度は妻の私も働いて収入を得なければいけない。お子さんは小さいのに家事は育児はどうなるんでしょう。収入保障という保険を紹介したくて。」「年金は不安ではないですか?足りるか足りないかも把握できていない状況ではないですか?ほとんどのご家庭で把握なさっていないので大丈夫ですよ。でも試算して夫婦2人で老後一千万円の資金作れそうですか?もう平均寿命は延びて女性なんて90歳もあり得る話なんですよ。定年の年齢は延びるんですかね?いつまで働けば、年金で生活できる様になりますかね?でも自分たちの年金が心配だからってお子さんの大学資金や結婚資金も出してあげれないってかなしいじゃないですか〜」
生活保障と老後の為の貯蓄を兼ねて生命保険を利用しないか、と言いたかったのでしょうが、不安をあおるばかりで気分が悪くなりました。もちろん事実ですし、自分に経済力がない事が原因なのも分かっていますが、誰しも分かっていても考えたくない事ってあると思います。大事な家族の不慮の事故や病気・・・その時の自分の精神状態・・・想像しただけでも苦しくなります。
多分、「じゃあ一緒に考えてみましょう」とか「自分も苦しいですよ、考えただけでもいやですよ」と私の気持ちに寄り添った感じのお話の仕方ならもう少し聞き取り方も違ったかもしれませんが、すごく一方的に悪い方向へ悪い方向へ思想を巡らせようとした意図が感じられて気持ち悪かったです。一度、私が引いたのを察したならば出直してもらって何度も足を運んで頂くとか別のアプローチにしてもらわないと、絶対保険なんて入らないと思います。だって保険って家の次に高い買い物ですから!!って言いたかったですが、とにかく早く帰って欲しかったです。10万円ほどする高価な時計が見合ってなかった・・・とか小さな所まで気になってしまって話どころではなかったです。保険の営業の方にはぜひとも相手が引いているのに強引に長い話をしたり、自分の知っている保険の知識をひけらかす様な事はしないで欲しいです。